さて、皆さん怪しい雰囲気に誘われて見てしまいましたね？
このOLD RASPUTIN（オールドラスプーチン）という名の幻想？妄想？空想？とにかく怪しさ漂う、怪僧ラスプーチンという人物の名を記したビール。
私もこの怪しさに惹かれてジャケ買いしちゃった。
暗示をかけてくるかのエチケットよね。
では、早速
ゴクゴク
NORTH COAST BREWING （ノースコーストブリューイング）
OLD RASPUTIN RUSSIAN IMPERIAL STOUT（オールドラスプーチン ロシアンインペリアルスタウト）
デザインから想像していたが、色は吸い込まれてしまうような漆黒。
泡が力強い！すみません、こぼしてしまいました。
個人的に国産の有名ところのビールの泡は嫌いで、瓶で飲むときなんかは泡が立たないようにするんだけど、このビールは零してしまいながら溢れてくる泡をすすった瞬間驚いた。
吸い込まれた漆黒の中に様々なものが詰まっている。
ビターチョコレートや、イタリアンエスプレッソ、薬膳のようなエスニックなスパイス。
極上の葉巻のような優しさに包まれたスモーキーさ。
たくさんの要素があり、底が見えない。
その奥深さに好奇心が掻き立てられ、さらに液体にまで口を進める。
まさに噛むような濃密な漆黒がそこにはあり泡の力強さから想像した荒々しさはなく、それでいて芯を感じさせる全体のまとまり。ここまでボリューミーなのに不思議と飲みにくさは無い。
このビールはRUSSIAN IMPERIAL STOUT（ロシアン インペリアル スタウト）
スタウトとは日本では一般的に黒ビールを指すようなイメージだが、もともとは1700年頃にイギリスでポーターと呼ばれる焙煎した大麦から造られる黒ビールが流行り、これがアイルランドに渡った時によりしっかりとした風味を持たせる造りをした為、スタウト（強い）という言葉がつき、スタウトポーターと呼ばれるようになったのがきっかけ。
いつの間にかスタウトポーターが訳されて、ただ単にスタウトと呼ばれるようになった。このスタウトやポーターについて詳しくはまた別の機会に。
このRASPUTIN（ラスプーチン）はさらに、RUSSIAN IMPERIAL（ロシアン インペリアル）が付く。直訳するとロシア帝国。ただならぬ名前。
由来を調べてみるとどうやら、１８世紀のロシア皇帝（大帝）のエカチェリーナ２世に献上された時の伝統のレシピから造られている様子。
といっても、「そんな昔にこんなインパクトのある美味しいビールは存在していない、きっと醸造の設備やらが進歩した今だからこその味わい」とこの美味しさについてアンダードッグは感じている。
以下、NORTH COAST BREWING （ノースコーストブリューイング）のHPからの翻訳文
「ロシアのエカチェリーナ大王の宮廷に供給した18世紀の英国の醸造家の伝統で生産されたオールドラスプーチンは、どこへ行ってもカルト的な支持者を発展させているようです。それは大きく複雑な風味と温かいフィニッシュを備えた豊かで強烈な醸造です。オールドラスプーチンのブランドイメージは、ラスプーチンの絵で、ロシア語のフレーズがそれを取り囲んでいます—誠実な友人はすぐには生まれません。」
「誠実な友人はすぐには生まれません。」←こう書いているのは瓶のタイプかな？
ちなみに缶は上部に「never say die（死ぬとは言わない）」とある。これもなかなかに深く考えさせられる。人生では難しいことを色々考えるが突き詰めて大事なことは「生きること」と、「友のこと」って感じなのかな。
スタイルに関してはウエストコーストIPAというホップをたくさん使った西海岸スタイルは良く聞くものの、今回はブルワー名がノースコーストということだが、場所はカリフォルニア州の北に位置しているようだ。オレゴンより南だからそんなに寒くないのかな？
サンフランシスコから1号海岸線を北上し、たどり着くメンドシノの北にあるFort Bragg（フォートブラッグ）という自然に囲まれた街にある。田舎だからってナメてはダメで、国内および国際的なコンペティションで110以上の賞を受賞している。今回のラスプーチンにしてもたくさんの受賞歴を持っている。
他にもたくさんこだわった刺激的なビールを造っているから、是非ともNORTH COAST BREWING （ノースコーストブリューイング）のHPを訪れてみて。
North Coast Brewing Company – Independent Since 1988
私もまたの機会にNORTH COAST BREWING （ノースコーストブリューイング）の他のビールを飲むぞ！その時はまた報告します。良いお酒ライフを。
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